ご相談いただいた事案では、治療が全て終了した時点で損害賠償額を算定することが一般的です。治療を継続されている段階では、損害賠償額を確定することができないため、治療が終わるまで、賠償請求（示談交渉）をすることはおすすめしません。具体的な損害賠償としては、完治するまでにかかった治療費はもちろんですが、入院時の諸雑費、通院にかかった交通費、お怪我により仕事を休まなければならなず給料が支給されなかった場合はその分の補償（休業補償）などを請求することが可能です。また、いわゆる慰謝料は、一般的に治療にかかった入院期間、通院期間、通院日数をもとに算定します。お怪我の症状にもよりますが、治療期間が３か月程度で５０万円～１００万円が目安になると思われます。脳出血などの頭部外傷の場合、後遺障害などの可能性も否定でず、仕事に復帰されたときに、何らかの違和感を感じられる方もいらっしゃいます。そのため今後の症状などを慎重に観察することが望ましいと考えますので、長期的に安静にされ、治療を継続された方が良いと思います。まずはお体を大事にされてください。