この事例の依頼主
女性
相談前の状況
夫の不貞行為について、奥様から、不貞相手の女性に対する慰謝料請求をしたいとのご相談でした。奥様が相手方と直接やりとりしていましたが、相手方が話し合いを拒絶し不誠実な態度に終始したため、ご依頼を頂き、慰謝料請求訴訟を起こすことになりました。
解決への流れ
ご相談者様は、慰謝料の金額というよりも、不貞行為という責任に対し、きちんと謝罪してもらいたいという思いが強く、謝罪を優先する場合には調停手続きの方が柔軟に解決できる可能性もありました。しかし、相手方の態度からは不貞行為の責任自体を否定する可能性が高く、話し合いが平行線を辿る可能性が高いと判断し、訴訟手続にのせることにしました。訴訟において、主張立証を尽くしたところ、最初は否認していた相手方が事実を認めるに至り、裁判所の席上で相手方から謝罪を受けた上で、慰謝料の支払いを受ける内容の和解が成立しました。
不貞の慰謝料請求は、請求にあたっての基礎となる証拠資料として何があるかがとても重要になります。また、相手方に求める内容によって手続選択も重要になります。不貞の疑いがあるが、今後もし慰謝料請求をしたいと思った場合に、どのような資料があるとよいか、という点についても、ご相談頂き、アドバイスを受けることで、その後の請求がよりスムーズになることがあります。