犯罪・刑事事件の解決事例
#遺産分割

数年がかりでの遺産分割協議

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億田 諭 弁護士が解決
所属事務所億田法律事務所
所在地茨城県 つくば市

この事例の依頼主

40代 女性

相談前の状況

法定相続人は子供2人しかいないにもかかわらず、一方が法定相続分とはかけ離れた言い分に固執したため、分割協議が非常に難航してしまっていたケース。依頼者が他方に対してかなり配慮し、相当譲歩した提案をしながらの協議を進めていたが、他方相続人の頑なな態度のため、最終的には、調停申立も念頭に置いた依頼となった。

解決への流れ

足掛け約4年にわたる任意での交渉が決裂し、調停を申立てるに至った。調停手続きにおいて、中間合意などを得ながら根気強く説得していったが、合意に至らず審判手続きに移行。この審判手続きにおいて、審問期日でも再度説得を試みたが相手方は頑なに譲らず、結果的には、当方の言い分がほぼ反映された形での審判言渡しとなった。

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億田 諭 弁護士からのコメント

遺産分割の場面は、感情的な対立が生じてしまうと、もはや裁判所の手続き外での合意は困難です。特に、生前に自分の扱いが悪かった、とか、誰々は贔屓されていた、というような法的な主張ではないことで言い合いになってしまうと、もはや協議の成立は不可能と言っても過言ではありません。そして、このような言い合いは、裁判所の調停手続きに移っても続いてしまうことが多いのですが、審判という裁判所の判断に委ねる手続きがその先に存在することで、不毛な争いの出口を見据えた対応が可能になります。