犯罪・刑事事件の解決事例
#離婚請求

離婚するつもりのない妻を説得し、離婚を成立させた事例(夫側)

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宍戸 博幸 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人黒川法律事務所
所在地東京都 中央区

この事例の依頼主

男性

相談前の状況

私は、夫から離婚相談を受けました。夫によると、妻は離婚をする意思がいっさいなく、金銭面での条件を提示しても納得してもらえないとのことでした。

解決への流れ

私は、夫側の代理人に就任し、妻側は弁護士がつかなかったため、妻と直接交渉を行いました。私がはじめて妻本人と直接会った際は、何があっても絶対に離婚しないという回答をされました。しかし、その後何度も妻本人と直接会い、膝を突き合わせて夫側の思いを伝え続けました。何度も直接交渉するなかで、妻本人と私の間にはある種の信頼関係が構築され、最終的には夫側の希望がとおり、離婚が成立することになりました。私は、離婚成立の日、妻の自宅に夫が残していた荷物の運び出しを手伝い、離婚届の提出にも同伴しました。妻本人から、「夫のことをよろしくお願いします」と言われたことが今でも印象に残っています。

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宍戸 博幸 弁護士からのコメント

夫婦間の意見の相違は、長い年月とともに蓄積されてきたものなので、弁護士が汲み取れ切れないことのほうが多いかもしれません。それでも、夫婦間の対立の原因が何であるか、それを解きほぐすにはどうしたらよいか、しっかり考え、解決に向けて根気強く話し合いをすることは、弁護士の重要な仕事であると考えています。誤解をおそれずに言えば、離婚は「負」のエネルギーのぶつかり合いですので、そこに多くの時間・労力を割くことは、夫婦双方にとってマイナスが大きいと思います。離婚の場面で多くのエネルギーを使うのではなく、双方妥協できる点を早期に見つけて合意し、次の人生に向かっていただくことこそ、夫婦双方にとってもっとも重要なことだと考えます。私は、できる限り平和的かつ早期に、双方が納得できる解決策を提示すべく、一件一件の解決に取り組んでいます。