犯罪・刑事事件の解決事例
#自己破産

自己破産したいが家族に知られたくない

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大橋 賢也 弁護士が解決
所属事務所川崎エスト法律事務所
所在地神奈川県 川崎市川崎区

この事例の依頼主

40代 女性

相談前の状況

パートをしており,月収は8万円弱です。これに対し,消費者金融等5社から,合計約200万円の借金を抱えています。支払が苦しくなってきたので,自己破産をしたいのですが,同居している家族(特に夫)には,どうしても借金を抱えていることや,自己破産することを知られたくありません。どうしたらよいでしょうか?

解決への流れ

裁判所に自己破産の申立をする場合,一家全体の家計簿を作成・提出したり,働いている同居者の給与明細や源泉徴収票を提出する必要があるため,基本的には家族にも事情を説明して,いろいろと協力していただく必要があることを説明しました。しかし,ご相談者は,どうしても家族に知られたくないということだったので,裁判所には事情を説明して,家計簿は申立人(ご相談者)のみのものであり,働いている同居者の給与明細は提出できない旨の報告書を提出しました。結果的には,裁判所の理解を得られましたので,ご相談者は,家族に知られずに,自己破産をすることができました。

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大橋 賢也 弁護士からのコメント

夫の収入だけでは生活費が不足してきたので,借金をしてしまった人や,欲しい物をカードで買い続けてしまった結果借金がかさんでしまった人など,借金をした原因は人それぞれです。私は,借金をしてしまった人が1人で問題を抱えているのは良くないと考えているので,できれば家族に説明して,問題を共有していただいた方が良いと考えています。そのため,少なくとも夫(もしくは妻)には事情を説明した方が良いと,ご相談者には申し上げています。しかし,それでも「どうしても知られたくない」という方には,無理に説明していただくことなく,事情を丁寧に聞き取った上で,裁判所にその旨報告しています。裁判所も事情を理解してくれることがほとんどですので,結果的に家族に知られずに,自己破産をした方は何人もいらっしゃいます。ただし,自己破産をすると,官報に氏名等の情報が載りますので,絶対に知られない,という保証はありません。通常,官報を買って中身をチェックする人はいないと思いますので,官報に載った結果,夫(もしくは妻)に知られることはないので,それほど心配する必要はありませんが,事前にご説明させていただいております。1人で悩まれている方も,解決策は見つかるはずですので,是非当事務所までご連絡いただき,ご相談ください。